東京工芸大学 工学部 電子機械学科

電子機械学科コラム

Vol.14 きっかけ

2011年 7月 31日
2011column14.jpg  嫌な事だらけ。困惑することばかり。日常から遠ざかりたくてひたすら車を走らせた。

 

行き着いた先で雨に煙る滝をぼうっと眺めていたら、金色の鱒が現れた。

急いで携帯電話を取り出し、シャッターを切った。勢いであやうく水中に電話を落としそうになった。

はしっと電話を掴み直した瞬間だ、自分の中でスイッチが切り替わったのは。

 

 行き詰まる、というほど一所懸命に何かをしてきたのか。否。

 

 ピッピッピッピというアラーム音で目を覚ました。

携帯電話の目覚まし機能のセットを解除して、ピクチャー・データフォルダを開く。

金色の鱒の写真は無かった。「夢だったのか。」

 

今日からまた頑張ろう。既に日差しが強くなりかけている東の窓に向かって伸びをした。